偶然性と運命
『偶然性と運命』をちまちま読んでいる。
当方既婚者且つ息子二名を所持しているも、
恋愛沙汰に関してあんまりロマンが無いもので……。
結婚して子供が出来たことがほ、ん、と、う、に!!
嘘のようで。
恋愛に関してさしたる興味もなかった。
というかハイティーンの頃に某伝奇SFの薫陶(?)をモロに食らってしまって
恋愛感情というものに素直に向き合い難くなっていたので。
(流石に最近はそうでもなくなってきたかなー。)
相方と付き合っている当初からこの機会を逃したら後は無い、という
確信があったのですが、結婚まで漕ぎつけるとは思わなんだ――
「いやあ、需要がある内に結婚しようと思って。(丁度バイト用の定期も切れて
頃合いだし)需要と供給って感じで……」
父にそんな物みたいに言うなとたしなめられましたが、所詮〈物〉だと思っているし、
この機会に売っとかないと、こんなマニア向けなモン売れ残るヤろ、と自己分析した結果
今に到る訳で。
ありゃ、全然『偶然性と運命』の内容と関係無いじゃん。
別に恋愛上での運命の相手の話ばかりがこの本の主旨ではないですよ。
偶然の累積で成立しているような人生において運命的な人や物との遭遇、邂逅の瞬間と
思えるようなことが起こり得る不思議さを解明しようとするのだけれど、
言葉に還元するとかえって難解になるような、嗚呼説明しづらい。
ジョジョ第6部の最終巻のカヴァーの作者の声で荒木飛呂彦が運命は科学的には
無いかもしれないが、感覚的にはある、というようなことを言っていて肯首肯首。
とある偶然の出来事が顧みたときに運命的だと感じられる瞬間なんて自分にも
わからんし。なんでこんな新書を嫁ぎ先まで持ってきているのかもわからんし。
木田元だからかな。矢吹駆シリーズファンのよしみで持ってきたのかも。
氷の空
Mir ist kalt sehr.